自宅で何らかの介護を受けながら生活している方にとって、配食サービスはなくてはならない存在になってきています。

今回は、配食サービスの利用者が増えている主な背景をいくつか挙げてみたいと思います。

まず、一つ目として考えられるのが、自分で食事を作らなくて良い点です。身体が動きづらくなったり不自由になった場合、食材を買いに出かけたり自分でごはんを作ることは難しくなってしまうもの。しかし配食サービスを利用すれば、この問題を解決することができます。

二つ目は、いつも温かい食事を届けてもらえる点です。食べるだけなら、お弁当を作り置きしてもらったりスーパーで弁当を買ってきて食べることもできるでしょう。しかし、やはりそうした食事が続くと、人は手作り感を感じられる温かさを求めるものです。そんな中、食べごろの適温で提供してくれる配食サービスの食事は、大変ありがたいものだといえるでしょう。

三つ目は、栄養バランスのとれた食事が摂れることです。食事を本人任せにしてしまうと、食べやすいものや作りやすいものにどうしても偏りがちになり、栄養バランスを崩す原因になってしまいます。配食サービスを利用することで、栄養バランスを考えてくれるのはもちろん、食べやすい大きさに事前にカットしてもらえたり、固さを調整してもらうこともできます。また、塩分制限が必要な食事であったり、カロリー制限が必要な状態であっても食事内容を考えてもらえるところが大変助かる部分です。

四つ目は、配食サービス自体が、安否確認も兼ねているという点。定期的に業者の方が来てくれるため、なにか異常があった場合にはすぐ気付いてもらうことができます。そうした面は、高齢者のご家族にとっても安心できる要素だといえるでしょう。