体がうまく動かせなくなり介護を必要としている場合、本来であれば介護施設に入所した方が良いものです。しかし、被介護者自身が自宅療養を求めた場合には、在宅介護も選択肢としてあります。
ただ実際、在宅介護は周囲の人にとって色々と大変な部分が多いものです。その大変な事の中の一つが食事です。人によっては塩分濃度を気をつけねばならず、飲み込む力が弱っている場合は誤飲を防ぐために軟食に切り替えなければなりません。そんな中で、家族の分の食事と別に被介護者用の食事を作るのは非常に手間がかかります。
ただ、食事が1日の中で最も楽しい時間であるという人は少なくありません。そんな楽しみであるはずの食事が雑な扱いになってしまえば、当然介護される側の人は大きなストレスを感じてしまいます。
そこで、ぜひ活用すべきなのが配食サービスです。配食サービスは専用のサービスに事前に予約しておけば、日替わりでメニューを作り、自宅に温かい状態で配送してくれます。
近年では、在宅介護の需要が増えたことにより、塩分濃度をコントロールするために管理栄養士を採用するなどして、適正量を守りながらおいしい料理を作ってくれるところも多くあります。
さらに飲み込む力が弱くなり、誤飲のリスクがある場合には、魚であれば骨を取り除いたり、食材を軟らかくするために専用の調理機器などを用いて箸で切れやすい状態にしてくれます。その上でおいしい料理にしてくれるため、在宅介護の家庭での需要はどんどん伸びています。